
食洗機を選ぶときのポイント
食洗機を導入する決心はつきましね。でも何種類かある食洗機からどれを選べばよいのでしょうか。卓上タイプに絞って検討していきます。
まず必須条件は次の3つです。
- 汚れが落ちる。
- 信頼できる。
- 音がうるさすぎない。
その他の検討項目もあります。
現在販売されている卓上タイプの食洗機のほとんどが、パナソニックのものです。
最近その他のいくつかのメーカーからも食洗機が出ています。パナソニック以外の食洗機も検討するべきでしょうか。
汚れ落ちはパナソニックが間違いありません。以前は三菱電機・東芝・日立・象印など、各社から食洗機が販売されていましたが、現在まで改良し続けて販売しているのはパナソニックのみです。
国内大手家電メーカー以外から、何タイプか卓上型食洗機が発売されました。全て小型のものです。小さな食洗機で少ない食器を洗うのなら、きれいに洗うことも難しくはないのでしょう。
でもパナソニックの食洗機のように、大きな庫内にたくさんの食器が並んだ状態で、きれいに洗うのは至難の業だと思われます。
パナソニックの食洗機は小型も大型もきれいに食器を洗ってくれます。
きれいに洗えることも大事ですが、洗浄中の音が静かなことも重要です。家庭用ですから、洗っている最中にテレビを見たりしたいですよね。
しかしきれいに洗うことと、静かに洗うことは両立するのが難しいんです。
パワーを上げて洗えばきれいに洗えるけれど、うるさくなります。
パワーを下げて洗えば静かになるけれど、きれいに洗えなくなります。
業務用の食洗機はうるさいですが、ハイパワーであっという間にきれいに洗ってしまいます。でもとても家庭で使えるようなものではありません。
以前、東芝の食洗機(現在は撤退)とパナソニックの食洗機を交互に使うテストをしたことがあります。音は東芝の方が静かでしたが、洗い上がりはパナソニックの方がきれいでした。私はパナソニックの方が好きでした。やっぱり食洗機はきれいに洗えることが大事じゃないでしょうか。
パナソニックの食洗機は洗い上がりのきれいさやスピード、洗浄中の音のバランスがとてもよく、安心して使えます。
パナソニックの食洗機の洗浄中の音は、決して静かとは言えませんが、ほとんどの方が許容範囲ではないでしょうか。私は食洗機の使用中にテレビを見る場合、音量を上げて対応しています。
食洗機は出張修理品
卓上タイプとはいえ、食洗機は20kg前後あります。一度設置すると移動は困難です。もしも壊れたら、通常は出張による修理の対応となります。
食洗機は中に水がたまっているため、宅配便では送れません。水漏れして他の人の荷物を濡らしたら大変です。
そうなると、いざという時の出張修理のサポート網がしっかりしていないと安心できませんよね。
天下のパナソニックならこの点は間違いないでしょう。サポート体制が不明なメーカーのものは避けた方がよいと思います。
パナソニックの食洗機の中からどれを選ぶ
大まかに2種類に分かれます。小型のプチ食洗と大型のレギュラータイプです。大型はファミリー向けで、小型は1-2人用です。
主なスペックを比べてみます。
レギュラータイプ(NP-TZ200、NP-TH3、NP-TA3)
- 洗浄1回あたりのコスト:26.8円
- 標準食器数:40点
- 収容できる皿のサイズ:27cm
- 残さいフィルター:手入れが楽
プチ食洗(NP-TCR4、NP-TCM4、NP-TCB4)
- 洗浄1回上がりのコスト:21.1円
- 標準食器数:18点
- 収容できる皿のサイズ: 24cm
- 残さいフィルター:まめに手入れする
一人か二人のであればプチ食洗でもOKです。カタログを見ると三人分までは想定しているようですが、どうしても使用回数が多くなるのでコスト的にはレギュラータイプで使用回数を減らした方がよいと思います。
三人以上であればレギュラータイプがおすすめです。二人でも食器が多く、調理器具も食洗機で洗いたいのであればレギュラータイプがいいですね。
そのほかに、レギュラータイプは残さいフィルタが改良されて、汚れがたまりにくくとっても快適です。プチ食線は従来通り網タイプのフィルターで、まめに汚れを落とす必要があります。
レギュラータイプのコストについての記事も参考にしてください。
www.shokusapo.net
置き場所に困ったら食洗機の台を使う
レギュラータイプだと幅が55cmと結構なサイズです。実はせっかく食洗機を買おうと決心しても、置き場所がなくてあきらめる方がとても多いんです。
ファミリー向け賃貸住宅で主流の180cm幅のキッチンでは、設置できないことがほとんどです。
そのような場合は、食洗機台を使って設置することを検討してみてください。TAKAYAMAの食洗機台はセミオーダーなので、賃貸住宅でもかなりの確率で設置できます。
syokusenki.com
ファミリータイプで上位機種にするべきか
安物買いの銭失いって、ホントうまいこといいますよね。私も安いものを買って失敗したこと、たくさんあります。でも安くてよかったってこともあるから、またやっちゃうんですよね。
食洗機の場合はどうでしょうか。
ずばり、パナソニックのファミリータイプなら安い下位機種でも高い上位機種でも問題なし。安物買いの銭失いはありません。
標準機能のNP-TA3に上位機種のNP-TH3、そして高級機のNP-TZ200というラインナップです。
それではパナソニックのレギュラータイプの機能をみてみましょう。
NP-TA3
NP-TH3
NP-TZ200
- ナノイーX
- 高温除菌
- 低温ソフト
- エコナビ
- 静電タッチ
高温除菌
無くてもいいですが、あれば使える機能です。食洗機は洗濯機と同じで、
洗い>すすぎ>加熱すすぎ>乾燥
のような順番に進んでいきます。すすぎの最後は加熱すすぎとよばれ、通常70℃のお湯ですすぎます。
高温除菌の場合は最後の加熱すすぎを80℃で行います。
フライパンやお皿が油でギトギトなときなどに効果を発揮します。
洗剤がちょっと足りなかったかなというときは、通常のすすぎだと食器にうっすら油が残ることがあります。でも高温除菌だと油がすっかりなくなります。
私は確実に油を落としたいときの保険として使っていました。
でも高温除菌機能は無くても大丈夫です。予洗いをちゃんと行って、洗剤の量やコースの選択を間違えなければ、まず油が残ることはありません。最近私はこの機能を使わなくなっています。
油汚れが多いときは、ざっと水で流すか、ティッシュペーパーなどでふきとり、洗剤の量を2倍程度入れ、汚れレベル3(NP-TA3の場合)で洗浄します。
あるていど油をふき取っていれば、洗剤の量も通常の量で落ちますし、その方が食洗機自体の故障の予防にもなります。
低温ソフト
プラ容器のふたなどは高温に弱いものが多いんです。低温ソフトは変形しやすいプラ類を傷めにくくするために、すすぎを60℃で行う機能です。低温ソフトを使わない通常のすすぎは70℃です。低温ソフトはプラ容器が多い方にはよい機能です。
しかしすすぎ温度が低い分、油汚れの落ちは悪くなる可能性があります。プラ容器と汚れの少ない食器だけを集めて洗うのは面倒なので、私は使っていない機能です。
やわらかい弁当箱のふたなどは、なんども洗っていると変形して、閉まりにくくなることがあります。私は弁当箱をサーモスにしています。固いふたにゴムパッキンがついていて密閉するタイプのもので、いくら食洗機で洗ってもへっちゃらです。ちなみにアルミは食洗機で洗えないので弁当箱の本体はステンレスです。
タッパーなども同じで、柔らかいふたのものは避けています。
低温ソフトを使うか、低温ソフトを使わずに容器を高温に耐えるものにするのか、ちょっと悩みどころですね。
省エネ機能です。庫内のセンサーで汚れ具合を見張り最適な温度で洗ってくれます。多少ランニングコストを抑えてくれるので、うれしい機能ですね。
ナノイーX
ナノイー送風を行うことで匂いを抑制します。食器を入れ始めてから洗い始めるまでの時間が長いとき、その間の庫内のにおいを抑えてくれます。私はにおいで困ったことがないので要りません。
静電タッチ
ドアを触るだけで自動オープン。閉めるのは手動です。ドアを開けることに不便を感じたことがないので私には不要です。
そういえば開閉ボタン付近は汚れが付きやすいので、これがあると本体の凹凸がないため、汚れにくくて掃除しやすい効果はありますね。やっぱりあったほうがいいかも。
ファミリータイプの食洗機の選び方のまとめ
安い機種だから汚れが落ちないとか、壊れやすいといった心配はいりません。食洗機としての機能は標準機のNP-TA3で十分ですが、あとは予算に合わせて機能を追加した上位機種にすればよいのではないでしょうか。


設置工事もビックカメラ
食器洗い乾燥機 (5人用・食器点数40点) NP-TA3 W ホワイト NP-TA3 ホワイト
NP-TH3の汚れ落ちに関する追加機能は、高温除菌と低温ソフトです。この機能が必要だと思う方は、NP-TA3ではなくNP-TH3にした方がよいです。エコナビで多少電気代も抑えられます。


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食器洗い乾燥機 (5人用・食器点数40点) NP-TH3-W ホワイト NP-TH3 ホワイト
NP-TZ200はNP-TH3の機能に、汚れ落ちとはあまり関係のない機能が追加されています。ナノイーXや静電タッチはその価格差にみあっているのかな、という気もします。だけど見た目はいいし掃除もしやすいので、さほど予算を気にしない場合にはよいのではないでしょうか。


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食器洗い乾燥機 (5人用・食器点数40点) NP-TZ200-W ホワイト NP-TZ200 ホワイト
プチ食洗で上位機種にするべきか
ファミリータイプと違って選び方に注意が必要です。NP-TCM4が標準で、NP-TCR4が上位機種となります。NP-TCB4という機種もあるのですが、NP-TCM4の廉価版で乾燥機能がありません。
パナソニックのプチ食洗の機能をみてみましょう。
NP-TCM4
NP-TCB4
NP-TCR4
省エネ機能です。庫内のセンサーで汚れ具合を見張り最適な温度で洗ってくれます。多少ランニングコストを抑えてくれるので、うれしい機能ですね。
バイオパワー除菌
洗い方にちょっとひと工夫加えます。無くても全然問題ないです。
低温ソフト
プラ容器のふたなどは高温に弱いものが多いんです。低温ソフトは変形しやすいプラ類を傷めにくくするために、すすぎを60℃で行う機能です。低温ソフトを使わない通常のすすぎは70℃です。低温ソフトはプラ容器が多い方にはよい機能です。
しかしすすぎ温度が低い分、油汚れの落ちは悪くなる可能性があります。プラ容器と汚れの少ない食器だけを集めて洗うのは面倒なので、私は使っていない機能です。
やわらかい弁当箱のふたなどは、なんども洗っていると変形して、閉まりにくくなることがあります。私は弁当箱をサーモスにしています。固いふたにゴムパッキンがついていて密閉するタイプのもので、いくら食洗機で洗ってもへっちゃらです。ちなみにアルミは食洗機で洗えないので弁当箱の本体はステンレスです。
タッパーなども同じで、柔らかいふたのものは避けています。
低温ソフトを使うか、低温ソフトを使わずに容器を高温に耐えるものにするのか、ちょっと悩みどころですね。
乾燥機能
あった方がいいです。でも乾燥しなくても意外と乾いちゃうんですよね。陶器、ガラス、金属は余熱で割と乾きます。プラスチックは乾きにくいです。洗浄後は冷めるまで30分待ってからドアを開けますが、ドアを開けっ放しで乾燥させる方が多いようです。
プチ食洗の選び方のまとめ
廉価版のNP-TCB4でもしっかり汚れは落ちます。しかし乾燥機能無いと、自然乾燥に時間がかかるため、食器を片づけるタイミングが難しくなります。そのためまず候補にあがるのがNP-TCM4です。


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NP-TCM4 食器洗い乾燥機 プチ食洗 ホワイト [3人用]
NP-TCR4の汚れ落ちに関する追加機能は、低温ソフトです。この機能が必要だと思う方は、NP-TCM4ではなくNP-TCR4にした方がよいです。エコナビで多少電気代も抑えられます。


設置工事もビックカメラ
NP-TCR4 食器洗い乾燥機 プチ食洗 ホワイト [3人用]
NP-TCB4は乾燥機能がありません。NP-TCM4では予算が足りない場合、乾燥は使い方で何とかすると割り切ってしまえば、リーズナブルでお勧めです。


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NP-TCB4 食器洗い機 プチ食洗 ホワイト [3人用]
担当:やっぴー