温度チェックでお料理上手
料理の上達に味見が重要であることは、当然ということでいいですよね。実はもうひとつ重要なチェック項目があるんです。
それは温度計で温度を測ることです。味見で味を好みの方向に導くと同時に、温度を測ることで食感も好みの方向へ導くことができます。
天ぷらを揚げるときに、さいばしから細かい泡が出たらOKとか、衣がすぐ浮いたらOKとか、そんなの上級者の技です。そんなことをしていたら、なかなか料理は上達しません。
私たち初心者や初級者は、温度計で測ることで確実に思い通りに仕上げられるようになっていきます。
温度計で食中毒を防ぎおいしく仕上げる
温度計があれば、食中毒を防ぎ安全に料理をすることができます。食中毒を防ぐには、菌などを殺すために食材を加熱することが重要です。
肉は加熱が足りないと、ジューシーですが食中毒の可能性が高まります。しかし安全のために加熱しすぎると、パサついておいしくなくなってしまいます。
食中毒を防ぎつつおいしいく仕上がる温度は、食材によってある程度決まっています。温度を測ることでおいしく安全な料理ができるようになります。
温度計は2種類必要
主に家庭料理では2つの温度計が必要です。油の温度を測る温度計と食材の温度を測る温度計です。この2つは用途が全く違うため1つだけで済ませることはできません。必ず2つとも用意してください。ときどきしか使わない調理器具を買うくらいなら、そのお金で温度計を買ってください。
揚げ物用の温度計
クリップでお鍋にはさんで油に先端を浸して、油の温度を測ります。
タニタ揚げ物用温度計は温度計の角度を変えられるのでほとんどの鍋に取り付けることができます。
測定の時間差があるので、ちょっとコツが要ります。
例えば140℃の油を180℃に温めるとします。測った時の温度が実際に表示されるまで時間がかかるため、表示が180℃だともう190℃を超えてたりします。
逆に温度を下げたいときも、下がりすぎることが多いので気をつけてください。
この温度計は誤差も大きいことを知っておいてください。
目安としては油に入れる前の目盛を見てください。部屋の温度が25℃くらいで、温度計が15℃をさしていたら、温度計の表示より油の温度が10℃高いと思ってください。逆に35℃をさしていたら、温度計の温度より油の温度が10℃低いと思ってください。
気をつけるのは水で洗ってはいけないことです。クリップは水で洗っても大丈夫です。
食材用の温度計
温度計って1,000円くらいでも売っていますが、あれはだめです。食材の温度は料理中にどんどん変化します。しかし安い温度計は測った時の温度が表示されるまでの時間が長いため、表示された時にはもうその温度ではありません。
チノーのMF500は測ったら2秒で正しい温度が表示されます。この温度計があればローストビーフもカルボナーラも上手にできます。
丸洗いできて、置いたときに先端が浮くようになっているので、とても衛生的です。ただし電池交換はできません。
気を付けるのは自動で電源がOFFにならないことです。
6,000円~6,900円程で販売されています。結構しますが、やっぴーもこの温度計で料理が上達しました。
一般のクッキング温度計で、表示時間1秒間隔などと表記された製品があります。しかし温度を1秒で測れるわけではありません。1秒ごとに表示が更新されるだけで、正しい温度が表示されるまで数十秒かかったりします。また誤差もあることが多く、温度計の意味があまりありません。
まとめ
- 温度計は揚げ物用と食材用の2種類必要。
- 揚げ物用は角度を変えられるものを選ぶ。
- 食材用は測定スピードが速くて正確なものを選ぶ。